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大会参加をおすすめする理由(2)~大会当日の流れ

更新日:2023年5月11日

当教室では、大会参加を大いに勧めています。


私は、私達が想像する以上に、こども達はいろいろな事を感じ取り、学んで吸収し、成長できる機会になると考えています。

(私もこどもの頃は大会が本当に楽しみで、実に良い経験をさせてもらったと心の底から思っています)


さて前回に続き、大会についてお話したいと思います。

大会前にまず、出たい級(挑戦したい級)を決めます。


↓↓日本棋院(市ヶ谷)での認定大会様子。(2021年)

↓↓東京武道館(綾瀬)でジュニア囲碁パーク2021の様子


大会当日は、その申請した級で参加をすることになります。

囲碁の面白さのひとつに、対局においては性別、学年は関係ないということが挙げられます。

囲碁だと園児対大人が対等に対局できるなど、スポーツではとても考えれられないことが可能なわけです。


それはハンデをもらうことで上手と下手が対等に戦えるところに起因します。

基本的には棋力が同等、または1,2級違いの相手と対局を組まれます。

棋力に差がある場合、棋力が上の子が勝つことが多いため、下の子はだいたい以下のような感じでハンデをもらいながら打つことになります。


同じ棋力→じゃんけん(19路盤で打てる子はニギリ)で白黒を決める

1級差→下の棋力の子が黒を持って先に打ち始める

2級差→下の棋力の子が黒で、2子置かせてもらう

3級差→下の棋力の子が黒で、3子置かせてもらう


という感じです。

例えば10級と1級の子が打つ場合は、9級差なので9子局ということになります。


大体ですが置き石1子につき10目くらいのハンデと言われています。

これくらいのハンデがあると上手が思い切り打っても良い勝負になる、という先人たちの経験則に基づくものです。


ちなみに大人は慎重で、失敗を恐れ守る傾向があるのでこのハンデが最後まで響き、適正なハンデとなることが多いのですが、

こどもの場合は違います。


こどもの場合失敗を恐れません。


平気で「生きるか死ぬか」の大勝負になり10目や20目のハンデなど関係なく60,70目差がつくこともザラです。

大人では怖くて打てないようなことをどんどんするのがこどもの特性で、私はそれがこどもの持ち味であり、それで良いと思っています。


なぜかというと、小学校高学年~中学生と大きくなるにつれて、

打つ前に「こう打ったらどうなるのだろう・・・取られたら大変だ・・・」などと後のことやリスクを考えるように、

大人のような考え方に自然となっていくからです。


なので園児や小学校低学年の子はハンデを気にしたり、勝ち負けを気にするのではなく、とにかく思い切り打ってほしいと思っています。

ただ大事なのは、対局後打った碁の1手1手を確認し、その手がどうだったのか、どうすればよかったのかを考え、反省することです。

(これを「検討」と言います。近年では打った碁が全て自動で記録されるオンラインレッスンが、検討が非常に向いています)


「この手は良かった」というのがわかれば「次もこう打っていいんだ!」

「この手は悪かった」というのがわかれば、「じゃあ次はこうしよう!」


こうして自分の判断力を身につけていく子は非常に伸びます。

(最近の大会では大人は対局の会場内に入れてくれてないので、こどもが打った碁を私が見られないので検討ができません。

こども自身が大会で打った碁を覚えられて、検討できるのは四段以上の力が必要でしょう)


↓↓大会によっては1局目の開始後5分間だけ入っていいという大会があるためその時に撮影。


さて、「大会はどれくらい時間がかかるのですか?」について。

運営主体がどこかによって差はありますが、だいたい1局目が終わってから2時間位で最終局が終わることが多いです。

打つのが早い子はもう少し早く終わるでしょうし、打つのがゆっくりな子は少し遅く終わるイメージです。


大会で1日に打つ局数ですが、

9路盤→6~8局

13路盤→4~6局

19路盤→4局


くらいが目安です。

9路盤は一瞬で終わりますし、19路盤だと物理的に時間がかかるため規定対局回数も違います。

特に有段者となると、考える時間が増えることもあり対局時計といって決まった持ち時間内でうつ場合もあります。


大会によっては、練習対局といって上記正式な対局が終わった後、もっと打ちたい子がいれば

運営側が組み合わせをしてくれて打てる場合もあります。

※練習対局は級位認定には一切反映されません


個人的には練習対局は普段打てないこと打てる非常に良い機会なので、どんどん打って欲しいと思ってます。



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