大会参加をおすすめする理由(3)~段級位の認定~

私は、大人が想像する以上に、こども達はいろいろな事を感じ取り、学んで吸収し、成長できる機会になると考えています。


(私もこどもの頃は大会が本当に楽しみで、実に良い経験をさせてもらったと心の底から思っています)


さて、前々回前回に続き大会についてお話したいと思います。


大会は基本的に、出たい級で対局し、その結果で棋力(段級位)が認定されるという流れです。

認定の目安として、4~6局打った結果、

0勝、1勝など負け越し⇛認定なし

2勝2敗など打ち分け⇛申請した級で認定

3勝以上など勝ち越し多め⇛1級アップ!

4勝など負けなしの全勝⇛2級アップ!


といった感じです。

30級など下の級だと1勝でもすると認定されるケースもあるようですし、

9~1級だと4勝(全勝)した場合でも1級しか上がらないなど、昇給条件が厳しくなる傾向にあります。


ちなみに有段者になると、3勝1敗で申請した段で認定され、全勝しないと昇段しないなど、さらに厳しくなることが多いです。


大会によっては、しっかりと認定状をくれる大会もあるのでモチベーションアップには非常に有効だと思われます。

free対局というのは、認定には全く関係のない練習対局を意味します。

経験が積めるという意味で、私は大いにfree対局を打つことを推奨しています。


さて大会の難しいところは、出たい級を自己申請して出ているところにあります。

もっとハッキリいうと、「絶対君は10級でしょ!」というような子が20級で出ていたり、その逆もあり得るわけです。


棋力は、これができたら何級という絶対的なものではなく、相対的なものなのです。

私の感覚だと、同じ級位でもプラスマイナス3級くらいずれた相手と当たることはかなりあると思います。

逆に言うと本当に棋力が近い子と当たることは稀といっても言い過ぎではないと思っています。


更にややこしいのは、段級位の目安が各囲碁教室ごとに違うことです。


例えば当教室はランク制ですが、大体目安として級位に換算することができます。

仮に当教室で20級だとすると、○○の教室だと15級で打てる、ということが当たり前のように起きています。


以前も書きましたが、大会における段級位の認定は私が子供の頃に比べて甘くなっていると思います。

私が対局し「この子は10級くらいかな・・・」と思った子が「○○教室では初段で打っている」など、このタイプの驚きは枚挙に暇がありません。


なので、もちろん勝敗や段級位の認定は大事なのですが、これらはあくまで目安のひとつとして捉えたほうが良いと私は考えています。


1番大事なことは、1局1局を通じて何を感じ、どう次に繋げるのかということだと想います。

ただ適当に打つのではなく、1局1局大切に打ち、こう打ったほうが良かった、こう打てたのは良かったなど自分なりに咀嚼し、翌日以降の対局に活かすことができる子は本当に伸びます。


大会は、普段打たない子と打てるため相手のことを知りません。

一方日常的に対局をしている子だと、相手のことを知っており、棋風や打ち方、考え方を知っています。


するとどういうことが起きてるかというと、棋力が上の子たちは「この子はここが苦手だからこう打つと勝ちやすい」など敏感な子どもたちはすでに戦略的に対局をしているわけです。


大会だと相手の情報が一切ありませんから、どのような打ち方をするのかなど相手の力量を自分で図る必要があり、それが醍醐味といえます。


さて、認定された級位ですが、次の大会に出るときはその級で出ないといけないという決まりはありません。

次の大会まで半年あく場合などは、その間に強くなるので、+1級、+2級などで出ることができます。


(ちなみに私が中学1年で猛特訓したときは3ヶ月間に3回大会に出て、飛び級しまくりで一気に13級から4級までの認定を得たことがあります)


大会は独特の緊張感があり、日頃の練習の成果を試せる良い機会です。

普段から大会を意識して普段のレッスンに真剣に取り組めるくらいになってくれるといいなぁと思います。


ともあれ、大会は子どもたちにとって多くの気付きや刺激があるものです。

出れる機会があれば積極的に参加できるようになればいいなぁと切に思います。


[完]

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