いつもご来室いただきありがとうございます。
今年も夏休み特訓を開催しました。
特訓とは夏休みなどの長期休暇(基本は年4回)に開催される特別レッスンです。
集中的に特定のテーマについて学ぶことができるのが最大のメリットです。
各教室の子たちが集まって構成されるため、普段打てないお子様との対局もでき大変おすすめです。
90分~120分と普段のレッスンよりも時間が長く、たっぷり囲碁を楽しんでいただけます。
基本的には講義+プリント+対局で構成されます。
講義で新しい考えや打ち方をを学び、プリントで理解度を確認し、対局でそれを使うという3段階のイメージです。
新しく学んだ視点で対局に臨んだり、これまでの考え方、打ち方を変えないといけない場合もあります。
お子様で非常に多いのは、話も理解できるし、プリントでも理解できるのですが対局になった途端にできなくなってしまうパターンです。
せっかく新しいことを習った(頭で理解はしている)のに、それを実践で使えないというのでは結果的に受講前と変わりません。
講師からすると、実践に活かしているかどうかは打ち方をみてるとすぐにわかります。
そのため特訓の練習対局では対局中に耳にタコができるくらい何回も何十回もアドバイスをします。
ひたすら同じことを繰り返しアドバイスします。潜在意識にバチッ!!と刻まれるレベルまでです。
「もういいよ、先生、わかったよ」と思われることもあるかもしれませんが、それくらいがちょうど良いのです。
■手筋、キズ探し特訓@馬場
囲碁を始めたばかりのお子様でも参加できるのがこの特訓です。
手筋とは場面場面の効果的(効率的)な手をいいます。
例えて言うと、ポケモンでいうと相手のタイプにあわせて「効果は抜群だ!」の技を繰り出すこと。
鬼滅でいうと相手の特性にあわせて、「◯の型!」と技を繰り出すこと。
というイメージでしょうか。
この手筋には様々な種類があり、その手筋を場面により使い分ける必要があるわけです。
プリントで出来ないことは実戦対局ではまずできません。
まずはしっかりプリントで様々な手筋の問題を解いていきました。
ゲーム感覚でスイスイ進められるように手筋階段と題して、1段目から始め全問クリアすると次の段に進めるというものです。
最大のポイントは、間違えている問題があった場合にどの問題が間違えたかを講師は教えないところにあります。
自分で気づいて直す必要があります。
気づかないと延々とそのプリント(段)とにらめっこするハメになります。
そのせいか、こどもたちの真剣度が違いますね。
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13路盤や19路盤が打てるお子様は難易度が少し高いキズ探し階段に挑戦してもらいました。
キズ探しとは、相手見せたスキを逃さずに攻め込む練習です。
相手の弱み、キズを突くのは他のスポーツ競技などと一緒です。
今回の特訓のために新しく作成したプリントです。
対局では、普段の教室では打たないお友達との組み合わせになるため非常に良い刺激があったはずです。
大会に出る前段階の練習にもピッタリです。
全4回でほぼ満員となりました。
今回は園児さんが多く参加されました。
参加いただいた皆様、ありがとうございました。
■19路基礎特訓@石神井公園
13路でしっかり打てるお子様(Dランク程度、22級くらい)から19路盤ですでにそれなりに打てるG、Hランク程度(10級程度)のお子様が対象です。
2時間の特訓を4回開催しました。
19路盤は13路盤と違い碁盤の広さが桁違いです。
それまでの13路盤と同じように打っているとあっという間に差をつけられてしまいます。
19路盤は序盤の打ち方に大きなコツがあり、知っているか知らないかで全然違ってきます。一桁級以上に行くのであれば避けては通れません。
現在有段者のお子様のほとんどはこの特訓を累計20回以上参加して身につけてようやくモノにしているくらいです。
テストでは合格者が多くよく頑張りました!頭では理解できているということです。
しかし一番大事なのは習ったことを実践で使えるかどうかです。
打っているとつい夢中になり碁盤全体を見ることを忘れてしまうお子様が非常に多いのが現実です。
特訓に参加されたお子様には、そのあたりを特に注意深く引き続き対局指導をしていきたいと思います。
参加いただいた皆様、ありがとうございました。
成績優秀者:しおり(馬場)、たいき(ふれあい)、みな(白菊)
参考書籍:世界一やさしい布石と定石 (囲碁人文庫)、やさしく語る 布石の原則 (囲碁人ブックス)、日本棋院 ポイント明快 布石はこう打つ、はじめての布石入門
■アドバンス特訓@石神井公園
Hランク(一桁級以上)から有段者向けのヨセ特訓を4回開催しました。
今回は1回2時間半と過去最長の時間を取りました。
ヨセの問題を大幅に追加し、厚めの本を丸々2冊やり切りました。
ヨセは1局の後半~最終盤に出てくる主に10目以下のやり取りの応酬のことをいいます。
ヨセをおろそかにすると10~15目もの差をつけられてしまうことも多いです。
たかが1目、たかが2目、とナメていると痛い目に合うのがヨセです。
よく出るヨセのパターンは型が大体決まっており、その基本を押さえておけば応用型にも対応できます。
こちらも問題ではできても、対局に落とし込めるかは別問題なので、ぜひとも実践で活用してほしいところです。
前回の春休み特訓とこの夏休み特訓で一回ヨセ特訓は終了です。
参加いただいた皆様、ありがとうございました。
成績優秀者:けんた(馬場)、よしあき(ふれあい)
参考書籍:趙治勲ひと目のヨセ、蘇耀国 形で覚えるヨセの基本、山下敬吾 出る順で学ぶ 実戦のヨセ (囲碁人文庫シリーズ)、石田芳夫 基礎からのヨセと計算
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