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執筆者の写真浅野康人

春休み特訓(2022年)を実施しました

いつもご来室いただきありがとうございます。

3/28~30の3日館に、春休み特訓を実施しました。


19路クラスは、序盤の打ち方がテーマです。

13路盤と最も違うところは碁盤サイズの広さです。


序盤は1手1手の価値がとても高く、打ち方を知らないだけで序盤で差をつけられてしまいます。

5目や10目ではなく、すぐに20目30目の差がついてしまいます。

しかも気づかないうちに、です。


逆に考え方(セオリー)を知っていれば、どんな局面にも応用ができ、

リードを築くこともできるわけです。


日本棋院講師時代も序盤のカリキュラムはあまりなく、あったとしても問題を解くだけで深入りしないので

あまり身につかなかったので、自分の教室を開講したときには気合を入れてやろうと思っていた分野でもあります。


昨年春から始めた19路特訓で、序盤の考え方を中心にやってきましたが、普段の対局を観てもなかなか身につかず、

日頃の対局で耳にタコができるくらい繰り返し繰り返しアドバイスを続けてきました。


一番最初に受講していた子たちが1年(春休み、夏休み、冬休み、現在の春休み)かけて、

ようやく身についてきて、対局に活用し始めている兆しが見えてきました。


とても嬉しく思います。


これまで9,13路クラスだった2人が上達し、今回は19路クラスに初挑戦でしたが、違和感の連続だったと思います。

強くなるためにはこの違和感を受け入れ、実践に取り入れる必要があります。


理解、納得出来ないかもしれませんが、習ったことを対局ですぐに使ってみればその効果を実感できるはずですので、実践あるのみです。


今回は3日間ともなお先生にも終日参加いただき、指導碁を打ってもらいました。

自分よりはるか格上の相手と打つのは、序盤の打ち方のみならず、大局観、石の形、流れ等大変勉強になります。

少しでも感じてもらえるところがあったのならば嬉しい限りです。



9,13路クラスでは、①基本的な陣地の考え方、②石の生き死にの基本形を中心に学びました。


①については、隅や辺を守るように壁をつくる、できるだけ離して打つなど、13路や19路にも通じる最も基本的な考え方です。

これを知らなくても対局でき、終局できるのですが、これを知らないと気づいたら負けてる、いつも負けてしまうという状態に入ります。


②の石の生き死にも重要です。

まとまった石が死ぬと、死んだところが全部相手の陣地になり、死んだ石は自分の陣地に埋められてしまうため

その差がとても大きくなります。

それまでどんなに上手に打っていても石が死んだ瞬間負になる碁は私自身何十回、何百回と経験しています。


その生きと死にの境目(2眼)の見分け方、本物と偽物の眼の見分け方など最も基礎的な部分を学びました。

このあたりも知らなくても打てますが、知っているかどうかで相当差が出てきます。


参加されたお子様には普段のレッスン対局でも指導、アドバイスを行い、学んだことがしっかり身につくまでサポートします。


ちなみにこの石の生死はいわゆる詰碁という分野になり、今度詰碁だけの集中特訓をやろうと考えているくらいです。


対局では、また普段打てないお友達との対局もできたため、非常に良い経験になったと思います。

更に9,13路クラスは今回人数が少なめだったため私との対局を行い、良い手が出たらおはじきを1つあげるという「おはじき碁」をやりました。

子どもたちは自分が打っている手が良い手なのかなかなか自分で判断ができません。

なので良い手を打ったときにおはじきをあげるという仕組みです。


習ったことをすぐ実践で使おうとしたときにもおはじきをあげるため、子どもたちはおはじきをもらおうと必死に工夫します。


30日は9,13路クラスも人数が多かったため、なお先生にも来て対局してもらいました。

またわたしとは違う打ち方、持ち味があるので感じ取ってもらえるものがあれば良いと思います。


参加された皆様、ありがとうございました。

学んだことを実際の対局に活かせるよう、日々のレッスンで個別に指導、アドバイスをしていきます。

お疲れ様でした!



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